腰痛
腰痛の原因となる主な疾患
腰痛の原因となる主な疾患
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は脊柱管が狭窄してしまう疾患です。脊柱管には脳から出た脊髄が走行しています。
原因はさまざまです。具体的には以下のようなものがあります。
■靭帯の肥厚
■椎間板ヘルニア
■骨棘
■腫瘍
■腰椎サブラクセーション
安静時には症状が軽いのですが、歩き続けると下肢のしびれや痛みが生じて動けなくなります。立ち止まって休憩をとると症状が緩和し、歩きだしてしばらくするとまた痛みが出るといった状態を繰り返すのが特徴です。
腰部椎間板ヘルニア
椎間板は背骨の間に入っているクッションです。
骨と骨をつなぐ椎間板に亀裂ができて、中の椎間板の組織の一部が飛び出して神経を圧迫することで起こります。
腰にかけての痛みや足指のしびれや坐骨神経痛と呼ばれる太ももの後ろの痛みやしびれが代表的な症状です。若い人に比較的多く、動くと腰や足の激痛、突っ張りなどの症状があります。
脊椎分離症
過激な運動で脊椎骨の一部が骨折して離れると、腰が重く感じ時々腰痛が起こります。脊椎分離症は小学生高学年から中学生に多くみられ、脊椎分離が起こるとすべり症に移行したり、椎間板ヘルニアを併発することもあります。
すべり症
縦に重なっている脊椎が前後にずれて、神経を圧迫し強い痛みが生じます。しびれを伴うこともあります。40~50代の中高年に多くみられます。
変形性腰椎症
加齢とともに腰椎が変形し、突出することがあります。トゲのように見えるため骨棘と呼ばれます。骨棘のとがった部分が神経を圧迫すると、腰痛を起こします。起き上がった時やトイレに立つときなど動き初めに痛みが起こりやすいという特徴があります。